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能力:
『自身のページを複製する程度の能力』
これは効果を一点に絞る事で効率を引き上げた、複製魔術を象徴とした能力である。
彼女の本体に差し込まれたページに限り、無制限での複製を可能としており、この能力を使って空きページを無限に作りだす事ができる。
弾幕ごっこでは、この空きページを投擲する事で弾幕としていて、魔力を通わせる事である程度の強度とコントロールを両立させている。
『自身を更新する程度の能力』
彼女のステータスは、その身に記された情報により決定されている。
その情報を書き変え、更新する事で、短時間での急激な成長を可能とする能力である。
条件と付随するデメリットは以下の三つ。
比較対象物がいなくてはならない。
時間がかかる。
比較対象物以上にはなれない。
比較対象がいなくてはならないというのは、彼女が作者ではなく、あくまでも本であるから。
自分の好き勝手に内容を変更することができず、結果自分に足りない力=情報を、持っている人物から解析・引き出す事になるためである。
スペルカード。
狂気「目録の極一部」
ミリアムという、禁書であるところの存在を象徴とする一枚目のスペルカードである。
その効果は、彼女を中心として降り注ぐ紙片弾幕が、外からくる弾幕を弾くというもの。
また、投擲された紙片に触れてしまうと、その部分から精神を挫く不快な毒が入り込み、攻撃を受けた者の動きを著しく制限する。
禁書の狂気に触れる恐ろしさや無謀さ、愚かさを象徴とする一枚となっている。
攻略方法は、大きく三つ。
舞い降りる紙片に触れずに本体であるミリアムに触れる事。
紙片の防御性能を越える弾幕で、一気に吹き飛ばす事。
そして、一度毒を受けた後、勇気を持って自らの足で紙片の渦の中へ飛び込む事である。
正道と言える攻略法は、一つ目と三つ目。
狂気を掻い潜る真の愚か者と、狂気に触れながらも前に踏み出す強者だけが、ページを捲る権利を得るのである。
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