146人が本棚に入れています
本棚に追加
再会
「何があるの?」
ケディがわくわく顔で聞いてくる。
ヘレンは、ウィンクしながら、
「お昼になったらわかるわ。
それまで、ひみつ。」と、言った。
ケディは、そわそわしながら朝食を食べると、外に飛び出す。
「ケディ、僕も行くよ!」
ケディの後をピンキーが追った。
海辺を歩きながら、
「お兄さまは、お昼に何があるか知ってるの?」と、聞いてみる。
「お昼?」
どうやら、ヘレン、シェーレの計画らしい。
「そういえば、2人とも、いつもより、おめかししていたなぁ。」
ピンキーは、朝食の時の様子を思い浮かべる。
「私も、着替えなくちゃ!」
あわてたように、ケディが叫ぶ。
「ケディは、そのままでもいいと思うよ。」
ピンキーは、笑いながらそう言った。
「そうかな?」
くるりと一回りしながら、ピンキーに見てもらう。
「ばっちり!」
兄に了承をもらったことで、ケディは、安心し、
また砂浜を駆け出した。
最初のコメントを投稿しよう!