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翌日、ヘレン達は、朝から船に荷物を詰め込んでいた。
サーディに、留守を頼み、アイルランドを後にする。
ケディにとっては、はじめての船旅。
わくわくとした期待と、不安を胸に、
ケディは、小さくなっていく島をじっと見守っていた。
ピンキーは、シェーレに船の舵のとり方を習い、
ヘレンは、使い勝手がいいように、台所の荷物を整理。
それぞれが、それぞれのしたいことをする。
ピンキーとケディは、
シェーレに夜、氷の国の言葉を習っていた。
言葉の意味を聞きながら、ケディは、懐かしさを感じていた。
なぜかは、わからないが、
知っているような気がする。
夢でよく聞く言葉と似ているからということもあったが、
ケディは、言葉を習うのが毎日の楽しみになっていたのだった。
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