船旅

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船旅

そんな幸せな日々の中、シェーレが、 「船旅をしてみないか?」 そう提案してきたのである。 今までの冒険の数々を聞いてきたケディとピンキーは、 すぐに、いきたい!と返事をした。 ヘレンは、何も言わなかったが、 同意していることに間違いはなかった。 船旅は、2人の夢だったから。 「私、どうしても、行きたい場所があるの!」 ケディが、おねだりする。 「どこに行きたいの?」 ヘレンが、優しく聞いてくる。 「氷いっぱいの国に行きたい!!!」 待ってましたとばかりに叫ぶケディ。 「賛成!」 ピンキーがすぐに相づちを打つ。 ヘレンも、シェーレも、笑顔を浮かべた。 行きたい場所が、 全員同じだったからである。 「出発は、1ヵ月後! 各自で準備をしておくように!」 シェーレは、船長気分で、 楽しそうにそう言ったのだった。
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