船旅

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夜になり、ヘレンは、2人が寝静まったのを確認してから、 シェーレに、散歩の時の話をした。 「ケディが行きたいって言ってるのに、 止めることはないだろう。」 シェーレは、特に気にはしてないようだった。 「…私は、ケディが、いなくなってしまいそうで恐いの。」 ヘレンは、心配で仕方なかった。 シェーレは、そんなヘレンを後ろから優しく抱き締める。 そして、安心させようと、 「ケディは、いなくなったりしない。」と言った。 「そうね…」 ヘレンは、うなずき瞳を閉じた。
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