夢の話

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夢の話

ケディは、そんな話を2人がしていると、知るはずもなく、 氷の国を駆け回る夢を見ていた。 (ケディ!) 夢の中で名前を呼ばれ振り向くと、 同じ年くらいの黒い髪をした女の子が立っていた。 (はやくおいでよ!) 女の子が、ケディの腕を引っ張る。 ケディがついて行くと、 金髪の男の子が氷で動物を作っていた。 (わぁ!すごい!) ケディは歓声をあげる。 男の子は笑って、2人に小さな熊の形をかたどった氷を手渡す。 (ありがとう!) お礼を言って、外に出たところで、朝がきた。 目が覚めたケディは、手のひらを見つめていた。 冷たい氷をのせた感覚を鮮明に覚えている。 やけにリアルな夢だったなと思いながら、 ケディは大きく伸びをしたのだった。
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