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起きてすぐ、ピンキーの部屋に行くことが、ケディの日課になっていた。
「お兄さま!聞いて!」
朝から、元気いっぱいのケディ。
このところ、毎朝、氷の国の話で起こされている。
「ケディ、今回は、どんな夢だったの?」
眠い目をこすりながら、ピンキーが起き上がる。
ケディは、今日見た夢の話を、丁寧に話した。
ピンキーが、本当に、氷の国に行ってるんじゃないかと思うほど、
ケディの話は、鮮明だった。
ピンキーは、
「熊もらえてよかったね。」と言い、
ケディに笑顔を向ける。
「うん!」
ケディは、うれしそうに微笑むと、
満足気に、自分の部屋に戻って行った。
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