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ピンキーは、1人考えていた。
以前、ケディは、
夢で、母ヘレンから、氷の国の話や侍の話を聞いたと言っていた。
その話が、父シェーレと会うきっかけになったという事実。
今にして思えば、とてもすごいことである。
あれも、不思議だったが、
今回は、前よりも鮮明で、ありえない話ではない。
ケディが、なぜ、氷の国の夢を見るのか…
それは、行ってみないと解決しない問題のようにピンキーは感じていた。
ケディは、着替えると、
シェーレを起こしに向かう。
「お父さま!朝よ~!」
シェーレは、おおあくびをしながら、
「おはよう。」と言い、
ケディのおでこにキスをする。
シェーレを起こすと、ケディは、
キッチンへ急ぐ。
朝食のいい匂いが鼻をくすぐった。
「お母さま、おはようございます!」
スカートを両手で軽く持ち上げあいさつする。
「ケディおはよう。」
ヘレンはケディのおでこにキスをし、
「今日は、うれしいこといっぱいよ。」
笑顔で、そう言ったのだった。
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