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だって馨ちゃんのお説教……色んな意味で怖いんだもん。
俺、ある意味毎回貞操の危機だよ?
そっちの趣味皆無だっつーのに。
何であんな腹黒いゲイの秘書なんて雇っちゃったんだろ。
仕事はメチャクチャできる人間だから、馨ちゃんの存在はうちの会社に決してマイナス……では無い……筈なんだけど。
まぁ、彼が“そう”だってわかったのも、もう採用しちやった後だったしね。
それが理由で採用を取り消す程、俺も鬼じゃないし。
と、まだ眠そうな百花の頭を撫でてやると、彼女は余程眠いのか小さく呟いてまた目を閉じた。
昨日……と言うか、明け方まで無理させちゃったもんな。
ここ最近、ちょっと忙しくてなかなか構ってやれなかったから……。
ま、合鍵持たせてるし、このまま寝かしといても大丈夫でしょ。
それにしても、何度ヤっても彼女の身体は絶品……。
いやいや。
スタイルも良いし、今度、うちの会社のイメージモデルでもしてくんないかな。
そんな事を思いつつ、俺は再び眠りに落ちた百花の頬に軽く唇を寄せ、まだ気だるさの残る体をベッドから引きずり出すと、ノロノロと洗面所へ向かった。
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