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そしてこの沈黙を、手の中の携帯のバイブがぶち破った。
「ちょっと、なんで電話にでなかったのよ!今どこ?近くに何か見える? 」
「ごめん。えっとね、薬局かな」
薬局は、車に行く途中に後ろにあった気がする。
「薬局の近くにまた何かある? 」
「眼鏡屋さんかな。あれは」
「分かった。じゃ、大通りに出て薬局にいて。迎えに行くから。いいね? 他に何かあったらメールでいいから連絡入れて」
「分かった。じゃ、また後で」
電話を切り、真矢に居場所を説明して、車を発進させる。
花火大会のせいか渋滞で前に進まない。
やっとのことで、目的地に着き二人を回収することが出来た。
移動の車では、二人の謝罪の嵐であった。
その帰りの車で、またもや事件が発生するのだ。
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