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しばらくして、レッカー車が現れた。
車体が大き過ぎるためか、そのまま入れずに道を一周して、駐車場に車を器用に入れる。
点検などをしてもらい、結果、レッカーが決定した。
「一生にあるかないかのレッカーだよ。面白い」
私は、そう思うと楽しくなり、はしゃぎ出した。
「相変わらずのプラス思考なのね」
「まぁね。一応特技だし」
レッカー車に揺られながら、帰路につく。
車高が高いからなのか、小さな段差でも大きく揺れる。
「ジェットコースターみたい」
声が弾む。それを聞いた瞳に、思わず笑われてしまったが気にしない。
そんなこんなで、みんなが家に着いたのは、二時を過ぎた頃であった。
ここで真矢がこれからメンテナンスに力を入れるようになったのは言うまでもないだろう。
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