再発

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それから再び、白血病との闘いが始まった。 今回の治療は今までの治療よりもさらにつらいものになってしまう。 せっかく生え始めた髪も、抗がん剤の影響で再び抜けてしまった。 そして、再びお兄ちゃんを襲う強烈な吐き気。 思わず目を覆ってしまいたくなるような過酷な治療に、お兄ちゃんは必死で耐えていた。 今回の治療は、抗がん剤投与と放射線治療を中心に行う。 しかしそれらは、あくまでも増殖した白血病細胞を減らすためのもの。 移植をしない限りは、白血病を完治させることはほぼ不可能。 医師によると、もう一度骨髄移植を行っても結果は同じになるだけだろうということだった。 まさに、崖っぷちの状況。 それでもお兄ちゃんは、奇跡が起きることを信じて闘っていた。 私は何もしてあげることが出来なかった。 お兄ちゃんは私のことが必要だと言ってくれたけど、全然力になってあげられないことが悔しくて悔しくてたまらなかった。
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