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「何してるん?」
突然、背後から声がした。
無防備だった私は、必要以上に驚いてしまった。
振り向いてみると、そこに立っていたのは背の高い男子。
吹奏楽部のTシャツを着ているから、おそらく先輩なのだろう。
「や、あの~楽器たんけん…」
慌てた私は、思わず意味の分からないことを口にしてしまった。
「…たんけん?」
「あっ、いや…体験」
私のバカさに、先輩も呆れているようだった。
ますますテンパる私。
だけど先輩はそんな私のことを温かく迎え入れてくれた。
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