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高校の授業は入学式の翌日から始まった。
さすが毎年卒業生の多くを難関大学に送り込んでいるだけあって、授業のスピードが速い、速い。
頭の悪い私は、すでに初日で音をあげてしまった。
「む~り~」
もはや干からびたわかめ状態。
「お~い、わかめさーん」
私の情けない姿を見て、いつものように七瀬が嫌みたっぷりに言った。
「授業進むの速すぎ~」
「そんなんで弱音吐いてどうすんの?理数科なんて、今日1日で7ページ進んだって言ってたよ!」
「な…7ページ?!」
ますますどん底に突き落とされていく。
私、大丈夫なのか?
こんな調子でやっていけるのか?
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