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「それより、咲希」
「な~に?」
「部活決めた?」
「…まだ」
そうだった。
授業が大変すぎて、部活の存在をすっかり忘れてしまっていた。
「じゃあさ、今日吹奏楽部の演奏聴きに行かない?」
「すいそうがく?」
「うん。」
「そっか~、七瀬は前から吹奏楽部入るって言ってたもんね」
いろんな種類の楽器を演奏する部活、それが吹奏楽部。
七瀬は3歳の頃からピアノを習っていて、毎年コンクールで凄い賞をもらってるらしい。
だから、七瀬は音楽が大好きだった。
ずっと前から吹奏楽に興味があったものの、私達の通っていた中学校には吹奏楽部がなかった。
だから高校では、絶対吹奏楽部に入る!
そんな思いが七瀬にはあったんだろう。
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