最後の転校

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最後の転校

四年生になりまた親の都合で転校することになった。でも前と違うのは今度は一軒家を建てたからもう父以外は動かなくてすむということだ。紫ヶ丘という所に引っ越した。新しい家には自分の部屋があり嬉しくて嬉しくて。前から欲しいと思ってたから。一年が過ぎ、悲しい知らせが父に入ってきた。浦山さんのばあちゃんが亡くなった。述べてなかったが浦山さんの店はばあちゃん、じいちゃんが経営してる。俺はこの時ほど心に穴があき、ショックなことを経験したことがない。初めて大切な人の遺体を見たとき、今までの悲しみとは別の永遠の別れの悲しさを知った。愛ってつらいね。泣いて顔がめっちゃ腫れた。次の日休んでしまったほどに。ラッキーに会いに行ったがあまりテンションが上がらなかった。ラッキーが一点を見つめていたので見てみると浦山さんのばあちゃんがいた。いたような気がした。君たちは疑うかもしれないがここで俺は自分が見たものを信じる。
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