俺の心のデカい穴

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俺の心のデカい穴

中学二年生になった。一年以上ラッキーのところには行ってなかった。言い訳にしかならないが、親の都合と俺のテストだの部活だので行ける日がなかなかなかった。久々に会えるからテンションがあがるわな(笑)。懐かしの駐在所についた。さて、犬小屋を探した。ん? 犬小屋がなくてそこが畑になってる。まさか まさかって思いがこみ上げてきた。母が加藤さんに電話してラッキーがどこにいるか聞いた。俺は車の中で耳を塞いだ。悪い結果を聞きたくなかったからな。母が車に乗って言った。「ラッキー死んじゃったんだって」 え? 聞いてねーよそんなこと。 母が加藤さんに聞いたにはラッキーは6ヶ月前に亡くなったらしく俺を悲しませないように黙っていたらしい。 俺を悲しませないように? 聞かされねーほうがよっぽど悲しーだろーが! 俺は友達を失って1ヶ月以上は立ち直れなかった。俺はあの日から加藤さんが嫌いだ。なんとか立ち直れたのは夢にラッキーが出て来てくれたからだよ。
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