出会い

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俺はその時、小学生一年生だった。俺の家は親の都合で転々と引っ越ししていた。だがやっと船押ってところの駐在所に来て落ち着いてきた。隣家に浦山って人が店をやってたんだ。その家族とは仲がよくて色々世話してもらってたんだ。初めて来た土地だし分からないことがたくさんあったから。学校にも慣れてきたころ、浦山さんが犬を持ってきた。六匹くらいいたと思うな。雑種だが色々な色の仔犬だった。俺と姉と母で見に行った。白に黒に白と茶色が混ざったやつとかがダンボールに入ってた。初めて見た仔犬だったからとても興味深かった。六匹くらいいる中で一匹だけ母にとても懐いた犬がいた。浦山さんは母のその犬への可愛がりようを見てその仔犬をくれた。名前は浦山さんにつけてもらいラッキーという名前になった。俺は姉ととても喜んだ。学校でも自慢しまくったしね。
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