移ろいゆく時間

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『リコに見られるわけちゃうから…』 …と言うかリコには絶対見られたくない姿。 頭ん中で、リコが『正人さんキモい!!触らんといて!』と言う姿が安易に想像できて、さらに落ち込んだ。 そこに次郎が、 ――――――――… 次郎『て言うかさ、お前かなり美人やん。 すんごいウィッグ似合ってたで? ほんま何て言うか…俺のタイプ。 』 などと頬を染めて俺を見た。 全身の毛が逆立ち、身体中に恐怖を感じる。 ――――――… 正人『気持ち悪っ!!!!』 次郎の手を思いきりはたいて、ズサッと距離を置いた。 次郎『何やねん、ほんま。 しゃあないやん、お前マジ綺麗やねんから…。 そこらの女…いや…そこらのモデルよりレベル高いな。ハーフモデルみたいやで。』 次郎がじり…と俺との距離を縮め、俺も次郎との間を開けるため後ろへ下がる。 正人『寄るな触るな近寄るな~っ!!!!』 次郎『正人ってば可愛い~っ♪そんなトコ、好・き♪』 正人『キモい声で言うな!!ぶっ殺されたいんか!?』 と言いながらもあまりに気持ちが悪いので後ろへ下がるが、トン、と壁にぶつかった。 次郎『ふふ~ん、これでお前の逃げ場は無くなったな。』 正人『くそっ…。』 次郎との距離がどんどん近くなり、『これで終わりか…』と思った瞬間…
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