1章

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そして最初の定期テスト。 結果は学年225人中18位。 カンニングなんかしていない。俺は賢い。教科書を1度読めばだいたい理解できる。 だから教科書なんだろ? なんでこいつらは教科書読んでもわからないんだろな。俺はいつも不思議に思っていた。 『鈴宮先輩やっぱ美人だよな』 昼休みたまたまクラスの連中が話しているのが聞こえた。 暇だからか、俺はその話に混ざってみた。 『鈴宮って誰?』 『鈴宮先輩知らないの?芸能人の鈴宮結衣だよ。3年の。たまんねーぜ』 クラスの連中は興奮しながら話した。が、俺は芸能人に興味はなく、テレビなど当然見ない。 『へぇ、知らねーな』 そう言い、俺は昼休みにも関わらずカバンを取り出し校門に向かった。 午後は無意味な授業。でる必要なし、そう判断した。
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