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靴を履き替え昇降口を出ると、ある情景が目に映った。
3人の男が1人の女を囲んでいる。良い雰囲気ではないのがすぐに分かった。
その時俺は自然に体が動いていた。
『男が3人がかりで女の子に何やってんの?』
挑発的に言ったためか、案の定の反応が返ってきた。
『てめぇ誰だよ。引っ込んでろ!!』
『お前らかっこわりぃな。まぁ見るに、この子に振り向いてもらえないからって理由で力づくにでもって所か』
図星をつかれた3人のリーダー格の男は興奮状態でつっかかってきた。
『うるせぇよ!!殺されてぇか!!』
『ちょっと待った。女の子の前でけんかはよくねぇよ』
俺は女の子に近寄り耳元でこう言った。
『てことで、こいつらけんかする気だからさ、今の内に帰っちゃいな』
『でも……1人じゃ』
『心配してくれるんだ。嬉しいな。じゃあさ、すぐ行くからさ駅のそばのコンビニで待っててよ。10分で行くからさ』
『何こそこそやってんだよ!!』
リーダー格の男。他の2人は今にも飛びかかってきそうだった。
『さぁ、早く』
俺は女の子の背中を押してコンビニへと促した。
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