少女

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少女はボロボロの小屋の中で、ボロボロの布に体を包み、夜明け前の凍える様な寒さに、身を震え上がらせた。 かつて、この地には「太陽」という名の火が空にあり、「森」という名の緑があり、「海」という名の美しい水溜まりがあったらしい。 今は「雲」が空を支配し 黒い「森」が大地に根を生やし「海」は赤く染まり、大地に色をつけた。
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