プロローグ

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今日は何度驚けばいいのだろうか。 「それも……夢で……ですか?」 そう聞いたが、偉い人は平然と 「えぇ、そうです」 そう言ってのけた。 確かにルナサ姉さんは鬱の音色を演奏する。だが、 「その不良の人々を鬱にするのはやり過ぎなのでは?」 いくら悪い事をしているとはいえ、鬱にするのはやり過ぎだと思った。 鬱は治るにもとても長い時間がかかる。自殺する可能性すらありうる。 「もうそんな事を言ってる場合ではありません。一刻も早く不良共を退けたいのです。どうか、お力をお貸しください」 偉い人は、頭を下げた。 こんな様子だと、もう必死なのだろう。
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