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私が小学校3年の頃、お父さんが生まれて数ヶ月くらいのゴールデンレトリバーを連れて帰ってきた。
私と妹はそれに驚き、同時に喜んだ。
うちのお父さんは牛のヘルパーをしている。ある日いつもヘルパーに行っている牧場へ行くと、ゴールデンレトリバーの赤ちゃんが生まれていたらしい。だがそこの牧場は既に猫、犬、牛などをたくさん飼っていてこれ以上動物を増やすことはできなかった。そこでうちのお父さんが「うちで飼います」と言ってその子を貰ったらしい。
私と妹はその子を飼うことに大賛成だった。しかし、兄とおばあちゃんは反対していた。
「もうチャチャがおるきいいやろ!」
「チャチャの世話も碌にできんくせに新しい犬とか飼えるわけねぇやろ!」
などと言われてしまった。
("チャチャ"とは私が保育園児の頃から飼っている犬のこと)
だが私はそこで引き下がらずに飼うと言い続けた。この子の話は少し前からお父さんから聞いていて、「飼うんやったら名前決めちょきない」と言われ、私は名前も既に決めていた。
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