テスト開始日

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俺はトイレに隠れた。 むふふ! まさに、灯台下暗し! 孔明もビックリだぜ! いかにも隠れられますよーなんて所によりつくのは本当にトイレがしたいのか、本当にアホだけだよな。 ふぅ…っとひと息つきトイレの壁に寄りかかった。 この予選が終わったら300人か… ここで、 300人になるまで耐えられるか? 武器探しに行こうかな、って思ったけど やっぱ怖い! 『カツ カツ カツ』 ん? 足音? まさか、まさか 足音なわけないよな。 『カツカツ』 あ、ああああぁ 足音だよな?! 翔平ピーンチ! 『ゴンゴン』 トイレのドアを激しく叩く音 が誰もいないトイレに冷たく 響いた…。 やっべえ見つかった…。 一瞬、死を覚悟した。 「トイレを貸してくれねぇか?」 ありゃ? 「早くでろよ。」 トイレの催促コールがきた。 緊迫した空気がガラリと変わった。 「ええ、えっと今出ます。」 こんな時にトイレだなんて悠長な奴だな~。 そう思いながら、 トイレ個室の鍵に手をかけた。 ん? あれ? 良く考えたら… これが罠って可能性もあるよな? そうだよな? ヤバい! 気付いたときには、 俺の指はもう鍵を回して 鍵の色は、 赤から青に変わってしまっていた…。
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