「もう13年も前になんのか…。」

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普通のおっさんとおばさんがひょこっと顔をだしている。 年齢は60代前半だろうか。おっさんは堅苦しく、おばさんは優しそうな顔をしている。 「美川さん、多分改築したほうがいいっスよ。」 外川はキッチンに背を向けながら言った。 「お前に言われたくねえぞ。散々ボロボロにしてくれやがって。出世したら俺が立て直してやるって言ってたのは誰だ。オイ。」 美川のおっさんが言う。 外川はグリルチキンをほおばりながら 「最近の国会ってヤツはよォ…」 「なに無視してんの!! こっち向け、こっち!!」 と美川のおっさん。隣でおばさんが笑っている。 「あん時なー…」 「そうそう、4組のあいつさー…」 みんな各々思い出話に花が咲いている。 外川達の男子数名のグループも酒を飲みながら、 女・金・競馬・仕事・金・女・女…と話を進めていたが、最後にはやはり思い出話にたどり着いた。 「もう13年も前になんのか…。」
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