「もう13年も前になんのか…。」

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「店員さん、ストロベリーパフェを3…」 「糖尿になるよ!その若さで糖尿になるよ!」 「まじうるせーわ。何なの?うる星やつらなの?うる星の住人なの?」 「意味わかんねーよ! ほんと食いすぎですよ!」 「お前の分も頼んでやってんだから文句言わないでくれるかね、フライド君。」 「揚げられてないわぁ! チキン顔なだけじゃー! しかも俺の分もアンタがひとつ残らず食ってんじゃねーかぁ!」 「やだねー。最近の若い子はすぐキレて。ゲーム脳ってやつだね。この前、ほんまですよテレビで言ってた。」 少年がパフェを食いながらつぶやいた。 「アンタいいかげんに…」 ガシャーン!とガラスが割れる音が響いた。 「よしきー!!!お前金返せよこのやろー!!!」 4、50代のコック姿の男がファミリーレストランのガラスを、マジンガーZのような拳でぶち割り、走ってきた。 「び、びがわのおっふぁん!(み、美川のおっさん!)」 少年は3つ目のパフェのカップを手に取り、食べながら走りだそうとした。 その時、比念の方を向き 「ここにいつでも連絡くれ!」 と言い、ポケットから出したトランプを手裏剣のように投げた。 「ちょ、ちょ待って!」 比念の言葉が聞こえていたかは定かではないが、少年は走り去った。そのあとを、美川のおっさんと呼ばれる男がものすごいスピードで追いかけて行った。 「何なんだよアイツ…」 比念は何気なくトランプを裏返してみた。するとホームページのURLが書かれている。 「ワケわかんないよ。まったく…」 比念はレジカウンターへ向かい伝票を店員に渡した。 「15850円になりまーす」 「か、金足りねーじゃねーか!!!あのチビー!!!」 比念は頭を抱えながら叫んだ。
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