強がり

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授業中で誰もいない廊下は、静寂が行き交っている。 ましてや午後の授業など睡魔に誘われ誘惑に負けてしまう生徒がちらほら 廊下を翔悟と莉亜の靴音が 二重に重なり響き消えまた響く 保健室の前に二人は 立ち止まり標識を読む (出張中です。) 『マジ最悪…』 「また出張なんだ、先生」 『はい!どーん!勝手に入って自分でやるよ!』 「出来ないじゃん、翔悟。」 なんて刺さる言葉、まさかそんなにハッキリと言われるとは、想ってなかった。 『なになに~じゃ莉亜、やってくれる?』 じゃないと俺は1、2週間 痛い思いをしなくちゃならない 地味に痛いのは、意外に 辛いしキツイ。 例えるなら冬の寒い日タンスやドアの端っこに足の指をぶつける。あれだ、あれ痛いよね 「翔悟ーはい氷、」 手渡された冷やす様にと 氷と水の入っている小さな袋。 それを容赦なく 翔悟の指の上に置く 『アァー!冷ってぇ!』
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