強がり

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『てかっ暑くない?ここ』 保健室は常に暖かいか 涼しいかちょうど良いか 温度環境が整っている 場所なのだ。 「ジャージ上、脱げば?」 『莉亜~俺の裸体みたいのか?見せてやるよ俺の筋肉美!』 片腕で器用にジャージを脱ぎ始める翔悟を横目に 『どや?』 「筋肉ついてるね、そーゆうの好きだよ」 照れ隠しにベッドに腰掛け、足をぶらつかせる莉亜。 なにか落ち着かない莉亜。 やはりまだ左腕が気になるのかチラチラと見てみる 半袖でも本当に 肩の根元から腕がない あの事故のバスには、莉亜も乗っていた。だからこそ右腕の事は聞かない いや聞けないのだ。 『ちょっと来てみ』 と手招きしてみる翔悟。 素直に歩み寄って来た莉亜の手を掴み翔悟は自分の左腕のない肩の付け根へと触らせた。
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