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俺は、死を覚悟した。
このまま俺は死ぬんだと
だけど何故かわからないが、まだ死ぬ気には成れなかった。
遠退く意識の中で俺は、必死に意識を保った。じゃなきゃマジで死んでかもしれない。
それも保てなくなった頃には、俺は病室にいた。
麻酔が効いているのか自分の体が、まるで他人のもののようで自由がきかない
その麻酔のせいで上半身を1ミリも動かす事が出来なかった。
不意に翔悟は、右側の
窓を目だけで動かし見る。窓の外に晴れて明るい空が映っていた。
しかし、翔悟は気付いた。
痛みの元凶に
「…う、腕が」
それ以上の言葉など
今の翔悟には出せなかった。
現実、リアル、事実、どの言葉に置き換えたとしても理解出来ない
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