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「はぁ?」
「ここは庭ですよ」
「いや復活するし」
「こういうのは焼くんです。雷でね」
ミーアは可愛く言って杖を取り出す。
青い玉がついた杖を振りかざすと雷が落ちる。
轟音が続き、雷が何度も何度も落ちた。
「相変わらずだ。英雄と呼ばれるだけはある」
「でしょでしょ」
「スキありぃ」
クレトは剣をミーアに向け、切りかかる。
しかしミーアは杖でクレトの腹部を突いた。
クレトは吹っ飛ばされた。
「魔術だけじゃなく力が強い。本当に女かよ。ぐふっ」
「あ、やりすぎちゃった」
落雷による暴風、倒れる人、焦げた魚の欠片、まるで魔王が現れたようだった。
魔王英雄、それが彼女ミーアの別名だった。
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