英雄の条件

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魔物は姿が消え、空に溶けていった。 落雷の跡をミーアは消し、全てをなかったことにした。 「まあ、私の依頼だし」 全部綺麗に戻してクレトを背負う。 軽々と持ち上げ、落ちてる剣を拾う。 「やっぱり杖より重い」 そのまま庭を後にした。 討伐組合ことギルドに着く。 地面にクレトを置いて起こした。 「起きてよ。ねえねえ」 「え?」 「良かった。元気そうだね」 「久しぶりに死ぬかと思った」 「そんなに強くやってないよー」 「いつかミーア様を倒して英雄になる」 ミーアは嬉しそうに笑うとギルドの扉を開いた。
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