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ストロスフィロスは激怒した。
というのもストロスフィロスの住むヤルイトリノヤリスク市の市長であるサティスディリノスが、城下街に住むものを奴隷として城で働かせているという噂を耳にしたのだ。
ストロスフィロスは郊外に住んでいたので奴隷奉公は免れている。
しかし城下街に住む親友、テリンディヌリウスのことを思うと気が気ではなかった。
ストロスフィロスは政治が分からぬ。ヤルイトリノヤリスク市立大学政治経済学部政治学科を卒業しているのにも関わらず。院にまで進んだというのに。
しかし頭はアレでも行動力には自信があった。
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