序章

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今でもあの青い空は覚えている。 悔しさが身体中に満ちる。 と、それは六ヶ月前の話。 いまは受験シーズン真っ只中。 俺は志望校について、学校で三者面談をしていた。 「前田、お前陸上は続けるのか?」 「もちろんです」 「尾西北高校から誘いは着てるがなぁ」 尾西北と言えば、毎年全国高校駅伝に出場している、体育科のある長距離の名門だ。 「尾西北だったら実技だけで楽じゃないの?」 母さんは基本的に進路は俺に任せてくれるが、相談にのってくれる。 「でも・・・」
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