序章

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尾西北には去年の総体の決勝で負けた山本も行くという。 何かが俺を悩ませる。 「先生、俺やっぱり中田高校にします」 「中田!?陸上をするなら尾西北だが、本当に良いのか?」 「はい」 こうして俺は家から1番近い高校に入学を決めた。 いま考えてみると、俺が尾西北を蹴ったのは、山本とはライバルでいたいというのと、あくまで俺は中距離ランナーであるという、 プライドだった。
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