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それは、考えるだけで恐ろしいことだけど。
だけど美鈴が自分の意思で、そんなことするとは思えない。
「……でも、あくまで噂、だもんね…?」
「……凛々……」
「…まずは、美鈴を信じなきゃ。
……そんな書き込みを見たっていうのも、作り話なのかも…」
「……」
…そう。
耳に入ることを何でも、鵜呑みにしちゃだめだ。
何より、…美鈴の大切な人が、そんなことをするなんて、思いたくない。
「……恵那?」
返事がないことを不思議に思い顔を上げると、恵那は何故か、不安げに顔を歪めていた。
「恵那…、どうかした…?」
「……うん、…あのね…」
「…?」
「……昨日、藤沢たちと遊んでたんだけど…」
「…うん」
「…実は、その時に見かけたの。 美鈴ちゃんを」
「えっ!?」
私は驚いて、思わず身を乗り出した。
恵那は、ゆっくりと続ける。
「みんなでカラオケ行った帰りに、…6時くらいだったかな。
……中年のおじさんと、一緒だった」
「……え……?」
にわかには信じられず、私は唖然としてしまった。
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