青天の霹靂

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「では、今週から選択授業が始まります。 みんな知ってると思うけど、文化祭での発表が選択教科の成績になるので、善意で来て頂いてる講師の方々のメンツを潰さないようにね」 朝のホームルームで、峰岸先生はプリントを配りながら悪戯な笑顔で言った。 清流学園の文化祭は特殊で、期間は一週間ある。 その期間中で、選択教科での論文や実技の発表会をやる2年生を1年生が見学するのが習わし。 最終日こそ普通の高校生の文化祭だけど、要するに試験期間なのだ。 ぺら、と、配られたプリントに目を通す。 選択教科の時間割だ。 日本文学は火曜日と木曜日。 経営学は水曜日と木曜日、かぁ。 「ホームルームが終わり次第、講師の先生方とのオリエンテーションがあります。 各自プリントを確認して、自分の選択教科の教室へ遅れないように移動すること。 オリエンテーションがない時間は自習にします。 …それから、経営学は講師の都合上、来週からの授業になるから、今日のオリエンテーションもなしね」
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