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「なっ!?」
瀬崎は驚きの声をあげた。一体全体、これはどういうことなのだ。
自分の聞き間違いではないはずだ。確かに園山は『死体が無い』と言った。
「それもただ死体が消えただけではありません……。密室の……密室の中から忽然と姿を消したんです!」
瀬崎の頭はますます混乱した。この屋敷で、現実では起こり得るはずのないことが起こっている。
瀬崎は頭痛がするのを感じていた。
「すまん。まだ頭の中が整理出来ん。もう少し詳しい話を聞かせてくれないか?」
園山は手帳を開き、伊原家の人々から聞いた事件のあらましを瀬崎に語った。
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