EP1 大胆宣言!?

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色素の薄い栗色のゆるい長い髪と人形を思わせる整った顔。 それが彼女。 この学園の「姫」と 称される――… 「春風百合さん!好きです!俺と…付き合って下さい!」 「…断る。だって私、あなたに興味ないもの。」 春風百合―― 「え。あ…」 彼女の告白の返事は、精一杯想いを伝えた、いたいけな少年の心を確実に貫いた。 「話は終わり?私、暇じゃないの。」 容姿からは想像も 出来ないような冷たい視線。 「あ…終わり、です…お時間取らせて、申し訳ありませ…ん。」 少年はズタズタの 心のまま、謝った。 「そ。じゃ。次はあなたに見合った人に惚れることを勧めるわ。」 ふわりと長い髪を浮かせ、彼女は少年に背を向けて歩き出した。 そう。これが 才色兼備で学園の姫。 春風百合。その人だ。 「姫」からは想像も出来ない 仏頂面と冷たい態度。 こうして彼女にフラレるのも珍しいことじゃない。 だが不思議なことに 彼女に好意を抱くものがあとを絶たないのも、また事実。 そんな彼女の魅力は 校外にまで及ぶ。 人に対して、好きも嫌いも抱かない彼女だが、そんな彼女にも一人だけ大嫌いな奴がいる。 「ゆ~りちゃん♪」
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