EP1 大胆宣言!?

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「…………宣言?」 …少し、驚いた。 私の毒に気を止めず、見たことのない、少し真剣な顔を……していたから。 「そう。宣言。」 「ちょ、ちょっとぉ!どうしたの?春風さ…ん。…て、一!?」 戸惑いを隠せない 藤堂一の周りの女子達。 「あなたも聞いておきなさい。」 「へ?」 私はじっと 藤堂一を見据える。 「藤堂一。この子、私があんたに惚れないか心配なんですって。」 「…それで?」 「さっきも言ったでしょう。宣言しに来たのよ。「私は何があっても、あんたみたいな男に絶対惚れない」ってね。」 ざわっと教室が騒ぎ出した。 「は春風さんッ!?」 「言いたかったのはそれだけよ。じゃ。」 私がくるりと身を翻したとき 「へぇ。「何があっても絶対惚れない」ねぇ。」 聞いたこともないような 声が背後からした。 「え……」 誰の声…… 「面白いこと言うねぇ。」 振り返ったとき 私は見てしまった。 ぐいッ! 「!!」 「その言葉。忘れちゃダメだよ?百合ちゃん?」 妖しく微笑む 悪魔の顔を――― 気付いたときには 生暖かくて柔らかい 感触が唇にあった。
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