EP1 大胆宣言!?

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「……は?」 耳を疑った。 今、この男なんて言った? 「なーに?百合ちゃんて耳悪いの?もう。」 「…私の聞き間違えじゃないのなら「私を絶対惚れさせる」って聞こえたんだけど。」 「なんだ聞こえてるんじゃない。その通りだけど?」 とにこっと笑った。 男なんてみんな馬鹿ばかりだと 思っていたけれど、こいつは 馬鹿を超越していた。 呆気にとられてしばらく 藤堂一の顔を凝視してしまった。 「なーに?じっと俺の顔見て。もしかしてもう惚れちゃった!?」 「…呆れただけよ。私のどこにあんたに惚れる要素があるの?」 「今はなくても、惚れさせることが俺には出来るからね。」 こいつの一言一言が 私を煽ってる気がした。 不敵な笑みで私を見つめて。 今思えば、このとき冷静になっていれば、私はあんな返事をしなかったと思う。 「すごい自信ね?腹立たしいくらいに。」 「当たり前でしょ?きみが女の子なら俺に惚れないわけない。それくらいの自信があるよ?」 「なにをどう言おうがあんたの勝手だけど、私が“それ”に付き合う義理はないわよね?」 私は一瞥した。 こんなへらへらした 遊び人にこれ以上嘗められて たまるものか、と。
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