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羽田空港
多くの人がキャリーバッグをゴロゴロ引きずり、そこでは轟音が絶えない。
アナウンスや人の声でゴチャゴチャしている。
…そこには、鯛焼きにかぶりつく4人の姿があった。
桃「クリームが一番だって…!」
夏「白あんです」
ナ「小倉が一番!」
尚「納豆!!」
人の目も気にせず、大きな声で1番の鯛焼きは何なのか争う若者。
1番になったからといって何もないのだが…。
桃「納豆はマズイだろ!」
尚「うまいんだって!」
ナ「…尚紀って味覚音痴だよね」
夏「納豆鯛焼きを売ってる店の人も味覚音痴と言えますが…」
少し前に、3年間通っていた高校を無事に卒業した、尚紀、桃、ナナ、夏美の4人。
尚紀と桃は大学へ進学せず、
ナナはメイクリストの専門学校、夏美は国公立大学へ進学。
学校はバラバラになったのだが、みんな東京の県内に住んでいる為にあまり離れずにすみ、時々集まって遊んだり旅行に行ったりしていた。
――…そして、今日は待ちに待った、『COLOR』が日本に帰国する日だった。
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