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「あのさ、正也。」
「なんだよ。」
やっぱ呼び捨てか。
「ついでに風呂も貸してくんないかな」
なんだ?ホームレスか?
「ああ、いいよ、使いな。」
風呂の使い方を説明をして、リビングに戻る。ああ、学校に連絡入れなきゃ。担任は授業で席にいなかったので伝言を頼んだ。病欠。特に疑われることもなく終了。
「あーさっぱりしたー」
京が風呂から出て来た。年頃の女の子の風呂上がり。あんまりまじまじ見るもんじゃないかなっと京の方は見ない。
ガタンっと椅子に座る音がする。おれの座っていた向かいの席だ。
横を向いていた俺は京の方をちらっと見る。
!!
は、裸「ちょ、、、おまえ。」
ん?っと京がこっちを見る。
すっと立ち上がって俺の正面に来る。
「な、なんだよ。」
俺は立ちあがろうとする。京はバスタオルを首から掛けてるので、小さな身体の大部分は隠れている。けれど気が動転する。立ちあがろうとする俺の肩を京がそっと抑える。
力は入っていない。 が、威圧感。余裕たっぷりな態度。俺はされるがままにそのまま座ってしまう。
京の顔が近ずく。濡れた金髪が光る。緑の瞳、耳に光る青いピアス。綺麗な顔。
綺麗だなっと見惚れてしまった。
「照れんなよ、さっきキスしたろ。」
京は余裕でそんなことを言ってくる。
このガキ。俺は赤面してしまった。
「おまえ、かわいいな。」
くすっと笑う。その態度だけ見れば年上というのも納得できる。
けれど、実際どう見ても年下にあしらわれてる。情けない。
そっと唇が重ねてくる。さっきと同じ、冷たい唇。そっと誘うように舌の先で俺の唇の間を舐める。
俺は唇を開き、京の舌の侵入を許す。冷たい感触。俺は差し込まれた舌に吸いついた。
「、、ふ、、、」
京は切ない声を上げる。
だめだ、止まらない。子供相手に、やばい。自制できずに、京の体を抱き寄せる。
触った感触に驚いて身を離す。そうだ・・・京は、裸だった。
「何?」
京がにやっと笑う。
離れた体を思わず見てしまう。いつの間にか肩に掛っていたはずのバスタオルは足元に落ちている。
胸のふくらみが、、、、ない。視線が下半身へずれる。黒い、ボクサーパンツ。色気ねーの・・・ボクサーパンツ・・・。あれ?僅かに膨らみが・・・。
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