仲間1(和也)

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 至近距離に和泉さんの顔。俺を睨み付ける目。  なんか、ドキドキする。  パンと弾いて離れ、再び組み合う。  俺の動きを追う和泉さんの視線。真剣な顔。  やば・・・、すげーいい。  ふいに和泉さんが、俺に微笑み掛ける。  え、、、ドキっとする。  ガンッ。×××。  目から火が。 「真面目にやれ。ボケ。」  怒鳴られる。    殴られた、と実感すると同時に痛みに襲われる。 「、、、、ってえええ。」  俺は殴られた頭を押さえて、その場へへたり込む。  バレてたか。でも、そんなこと言ったって。  和泉さんは正也と悠馬の方へ歩いて行ってしまう。  正也はやはり発動できないようで、今日はここまでと言って和泉さんは出ていく。  俺は頭を押さえて二人のところへ行く。 「和也さん。何したんですか。」  悠馬が俺を哀れそうに見る。 「ああ、いや。ちょっとな。ふざけたつもりはなかったんだけど、気に障ったみたい。」 「和也さんくらいですよ、和泉さん相手にふざけるの。」  悠馬が呆れる。 「だから、そういうつもりじゃなかったんだって。」 「和泉さんってそんな怖いか。」 正也が言う。 「怖いっていうか。鬼だよ。」 悠馬が言う。 「兄貴といると、そんな風に見えないけど。」 正也が俺をちらっと見る。 「和也さんはなぜかあんまり怖がってないんだよ、和也さん天然だから。」 悠馬が言う。 「お前、先輩に向かって天然とか言うなよ。傷つくわ。」 「ああ、すいません、、、。」    無意識かよ。  それから三人で正也に合わせてトレーニング。  終わって、シャワーを浴びて、二人を2階に残し俺は4階へ上がる。  和泉さんのオフィス。ノックして中へ入る。    和泉さんはデスクでたばこを咥えて、書類を読んでいる。  デスクの前に立つ。  和泉さんはこっちを見ない。怒ってるなこりゃ。 「さっきはすみませんでした。」 「ああ。」 咥えていたたばこを灰皿へ押し込む、がこっちは見ない。 「和泉さん。」 「それだけならもう行け。」 「いや、正也のことを、あれ何ですか。」  俺はここへ来た目的を告げる。    あの炎、確か京の。  和泉さんがこっちを見る。
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