仲間2(正也)

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 朝だ。ベットから出て着替える。 「い、、、」  腕にアザ。俺は腕に出来た青たんを眺めながめる。これは・・・昨日の。よく考えると身体のあちこちが痛い。    結構本気だったもんな。  殴られてた記憶はないけど、顔にアザできてたらどうしよう。    だいたい、なんであんなことになったんだっけ。てか、和泉さんの一撃、あれで全部飛んだ。    部屋を出ると和泉さんがすでに食事をしてる。兄貴はいつものように台所に立ってる。  顔を洗いに洗面台へ。鏡に映った自分の顔を見る。よかった。顔にアザは出来ていない。 「おはようございます。」  和泉さんの隣に座る。 「おはよう。ひどいアザだな。」  和泉さんが俺の腕をちらっと見る。 「え、ああ、、、なんかよく覚えてないんですけど。止めに入ったら巻き込まれて。」 「そりゃ、災難だったな。」 「誰が止めに入ったって?」  俺に目玉焼きとコーヒーを持ってきた兄貴が言う。 「だって、最初は二人だっただろ。」 「それにさらにふっかけたんだろーが。」 「しねえよ。そんな面倒くせえこと。」 「みろ、俺アザだらけだ。」  兄貴がTシャツを捲る。  確かに腹がひどい紫色になってる。痛そ。 「青たんならまだましだろ。俺なんか歯形ついてっぞ。どっちだ、噛みついたの。」    秋が腕を見せながら席に着く。ほんとだ、歯形がくっきり付いてる。たぶん、俺だ。 「自業自得だ。アホ共。」  和泉さんが一掃。  三人とも黙る。確かに、アホだ。返す言葉がない。  今日も学校帰りに本部へ寄らなくちゃならない。少し面倒だが仕方ない。能力を出すようになってから、身体の辛さがなくなってきてる。  メールの着信。海からだ。 『俺、今日部活休み。遊ぶべ。北町で待つ。』  相変わらず、勝手だ。  でも、たまにはいいか。ずっと会ってないし。待てよ、またこの前みたいなことになったら・・・。秋に相談してみよう。  昼休みに、校舎の裏へ行く。辺りに誰もいないことを確認。 「秋~」  呼んでみる。あれ、近くにはいないのか。 「おーい、秋~」  ガサガサっと音がして、植木の茂みから秋が姿を現す。 「なんだよ、噛みつき坊主。」  あれ、もっとこう、いきなり目の前に出てくるのかと思ったのに。まあ、誰かに見られたら困るしな。というか、バレてたか、俺が噛みついたの。
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