仲間2(正也)

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 海のことを相談する。 「いいんじゃねえか。俺も前よか気をつけるし。でも、そいつまた化けてたりしないだろうな。」 「あ、そっか。」  そうだ、あの時俺は、海に化けた鬼におびき出された。 「でも、あの日は俺が呼びだしたんだし。あっちが呼びだしてきたわけじゃないから、それは大丈夫だと思う、けど。」 「わかったよ。」  学校が終わるまでに悠馬からも連絡が入った。今日本部に来るかって。海に会うといって声を掛けてみたら悠馬も来ることになった。一応兄貴に連絡を入れる。  兄貴から返信。 “秋に注意してもらうようよろしく。和泉さんの了解とった。たまには羽根伸ばしてこい。”  校門を出たところに海と悠馬がいる。  楽しそうに何か話している。こいつらこんな仲良かったか。 「おーお疲れ。」  手を上げて近寄る。  二人がギョッとした顔でこっちを見る。視線の先は、手を上げた俺の腕。  確かに酷いアザです。痛いし。 「あ、これは、ちょっと昨日いろいろあって、乱闘とか。」  ははっと笑ってみる。  悠馬があっという顔をする。  そういや、昨日の兄貴と秋のやり取りは悠馬も見てたっけ。 「大丈夫か、乱闘って・・・。」  海が腕をまじまじと見る。 「大丈夫、大丈夫。一喝されて、ゲンコツ喰らったけど。」  悠馬の顔が引きつる。だいたいの予想がついたんだろう。 「ゲンコツって・・・親父みたいだな。」  海は兄貴だとおもったようだ。 「あ~、まあ、そんな感じかな。」 「あれ~、ゆーま?」  ミカとマリナとリナだ。悠馬と知り合いなのか。 「あれ、正也と悠馬知り合い?」 「そーいや、前に正也がどうとかって言ってたっけ。」 「そっちの人は?」 と、海のことを見る。  そして、俺のアザを見ている二人をに気付いて、三人がはっとした顔をする。 「正也、それ大丈夫?」 「なんか、聞くに聞けなかったけど。」 「まさか、、、DV?」 まあ、DVかもな。 「あ、いや違うけど。」  やばくないっとか、元気なかったのってとか勝手な想像が膨らみだす。 「あー、あの違うから・・・てか、うるせー」  あんま変な噂立てないで。聞きゃあしない。勝手に盛り上がってる。女の子の想像力ってたくましい。 「ったく、お前らどんだけ俺のこと好きなんだよ。」 と、言ってみる。
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