仲間3(悠馬)

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 少しすると、家全体が結界に包まれた感じがした。  それにしても。さっき一瞬、違う物がいたような。  触手の主とは違う、たぶん鬼?。辺りの気配を探ってみるが、もう何も感じない。 「落ち着いたか?」 「ああ、びびった。」 「俺も。」 「もしかして、あれの為に来たのか。」 「ん、、、まあ。」 「だったらそう言えよ。」 「あんなのが出てくると思ってなかったから。」 「でも、助かった、すごいなお前。この前もそうだけど、とっさに、よく対処できるよな。」 「いや、まあ。」  そのために訓練してるから。 「正也は、平気なのか?」 「大丈夫。ボディーガードがいたろ、あの人めちゃくちゃ強いから。」 人じゃないけど。 「そうか、ならいいけど。」 「それから、ここの家と近辺は保護されたし、お前もお前の家族も心配ないから。」  それから一時間ほどで、笹島さんから連絡が入り俺は帰る。帰りに廊下で海の妹とすれ違った。お邪魔しました、と俺が挨拶をすると少し恥ずかしそうにペコっと頭を下げる。  ごつい海とは全然違う。普通に女の子っぽい感じの子だ。 「じゃあ、何かあったら連絡くれ、こっちも警戒はしてるから。」 「ああ、サンキュな。」 「お前の妹、全然似てないな。似なくてよかったな。」 「よく言われるよ。」 「だろーな、じゃあな。」  道に出ると、和泉さんと和也さんも来ていた。  俺は状況を報告する。鬼らしい気配を感じたことも伝える。  家に帰ってから、マリナの件を思い出す。  しまった。結局、誰も捕まらなかったことにして謝った。別に怒ってもなかったけれど、埋め合わせに次は一緒にいくことを 約束させられた。いいけど、俺忙しいんだよ。  次の日から笹島さんたちと一緒に周辺の調査に入る。が、特に手掛かりは見つからない。  ここのところ本部に行くと正也がいる。訓練らしい。俺も訓練したいけど、調査メンバーに入れてもらってるのでそうもいかない。  
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