仲間4(海)

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 俺たちはテレビを付けてくつろぐが、正也の様子が、さっきからおかしい。上の空だ。俺は悠馬を見る。悠馬は首を傾げる。正也がトイレに行った隙に悠馬に聞く。 「正也、どうした?」 「いや、わかんない、さっき見つけたとき青い顔してたけど。」  正也が戻ってきて、三人で風呂へ。風呂といってもシャワー室らしいが。個室型のシャワー室。結構広くて数もある。三人で並んで入る。 「なんか、部活みたいだな。」 「ああ、そーだな。」 「でも、こんないい設備なかったけどなー。」 「確かに。」 「海は今もサッカーやってんだろ。」 「おお。」 「どう?レギュラー取れそう?」 「んーどうだろうな。」 「でも、そろそろ三年が抜けるだろ。」 「そーだな。」  話しているのは俺と悠馬ばかりで、正也は一向に会話に入ってこない。シャワー室は頭と足はあいているので、俺は隣の正也を見る。シャワーに打たれたまま、固まっている。大丈夫かよ・・・。 「正也。おい、正也。」 「え、なに?」 「なんだよ、どうした?なんかあったのか、顔色悪いぞ。」 「ああ、ちょっと。さいきんいろいろあったけど、世の中って理解できない。」 「何ワケわからんこと言ってんだ。しっかりしろ。」 「ああ、そうだな、しっかりしないとな。」  そういって頭を洗い出す。  どうしたんだ、いったい。  シャワー室を出ると、例のボディガードが壁にもたれて立っていた。正也の護衛?やっぱ、でかいな。  俺たちは前を通り過ぎる。 「誤解だって。」  ボディガードが言う。  正也が足を止める。 「何が。」 「いや、だからさ。」 「なにも見なかった。」 「見たから慌てたんだろ。変な想像してんじゃねえぞ。」 「変な想像って?自分だって慌ててたじゃねーか。」  そう言うと正也はわーっと走っていってしまう。 「おい!正也っ。」  ボディガードが呼ぶか聞こえてないな、あれは。  俺と悠馬は顔を見合わせる。
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