0人が本棚に入れています
本棚に追加
ある城に大変退屈な毎日を過ごす王がいた。
王は戦で奪った地から二人の姉弟を城へ連れてきた。
姉の方は心臓に爆弾を抱えており、使用人として王に仕える事となった。
王は弟に告げた。
「お前は私の剣となり姉の分まで戦え」と
そして王は続けた。
「お前の働き次第では二人共解放してやる」と
弟は自分達の解放を求めて戦った。
そんなある日、王は弟の方に命懸けの任務を課した。
「成功しなければ姉を殺す」と脅しを付けて…
そうして弟は城をでた。
王は弟の居ぬ間に、姉の方にも命懸けの任務を貸した。
「成功したら二人を自由にしてやる」と約束して…
そうして姉も城をでた。
弟は任務に失敗した。
そして、帰ることも出来ず自ら命をたった。
姉は心臓がもたずに命を落とした。
王は全て知っていた。
二人が失敗することも…
そして命を絶つことも…
王は一言こう言った。
「人の命は退屈しのぎにもならない」と
最初のコメントを投稿しよう!