良い子

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ある所に中の良い双子の兄弟がいた。 ある日二人は女神に会った。 女神は尋ねた。 「どちらが良い子か」と 二人は戸惑い、答えを出す事が出来なかった。 女神は言った。 「私が見定めよう」と 女神が杖を一降りすると 弟は化け物へと姿を変えた。 女神は弟に言った。 「貴方は良い子でないから人の姿ではいられなくなったのだ」と 女神は兄に言った。 「貴方が良い子でないから弟が化け物に姿を変えられたのだ」と 弟は泣き叫んだ。 兄もまた泣き叫んだ。 そして二人は女神に問うた。 「どうしたら良い子になれるのか」と 女神は答えた。 「良い事をすればよい」と 二人はまた問うた。 「良い事とはどんな事か」と 女神はまた答えた。 「良い世界を創る事だ」と 女神はこうも続けた。 「この世界が良い人達のみになる時、良い世界になる」と 二人は良い世界を創る事を女神に誓った。 二人が良い世界を創り上げるまでには膨大な苦労と時間が掛かった。 そしてようやく良い世界が出来上がった。 二人は急いで女神の元へ行き、報告した。 「良い世界が出来上がった」と すると女神は言った。 「私に証明してみせよ」と そこで二人はそこに住む10人の人間を女神の元へ連れて行った。
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